【初心者必見】ゼロからはじめる家庭菜園。2021年実録!〜野菜作り準備編〜【地植え?プランター?レイズドベッド?土作り?】
野菜作りをはじめてから10年が経過〜。
これから野菜作りを始めてみたい人向けに、
ゼロ知識〜準備〜土作りまで具体的な手順やポイントをギュッとまとめてみました!
2021年、実際に行った野菜づくりの作業工程を時系列的にわかりやすく書いていきます。
100坪あるのでスペースをかなりもて余してますが、現在こんな感じです(2021年6月)
家庭菜園に必要なものは?
野菜作りは最低限、土・種or苗・容器・水が揃えば簡単に始められます。
苗についてワンポイント「接ぎ木苗とは?」
苗についてですが、多少高価ですが病気になりにくい「接木苗」というものがあります。
プランター栽培や初心者の方には失敗しにくく「連作障害予防」としてもオススメです。
地植えである程度のスペースがあるのであれば普通の苗でも全然問題ないかと思います。
*連作障害とは毎年同じ作物を植えると土壌が悪化して病気になりやすくなったり、収穫量が減ってしまう障害の事です。
その他必要なもの・便利グッズ
手袋、帽子、土壌酸度計、シャベル、クワ、防虫ネット、畝(うね)用のマルチや支柱、紐、堆肥、マルチ穴あけ器、メジャーetc..
- シャベルやクワはステンレス製の物が錆びにくいのでおすすめです。
- クワは刃の長さが30cmだと後々定規代わりに使えて便利です、
- マルチ穴あけは毎回使うのでほぼ必須。
- 土壌酸度計は土壌のPHを測定する計測器。作物によって最適PHが違うので必須アイテム。デジタルメーターもあり何でも大丈夫。
アナログメーターのほうが故障とかなさそうな気がするのでなんとなく、こちらを使ってます↓
(ちなみに今年はトウモロコシ(PH6~6.5)を植えたのでPH6.5に設定。)
必要なものはちょいちょい増えますが、プランター栽培であれば最低限の物があれば100均を駆使して安価に済ませることも出来ますし、
ひとつひとつこだわりのアイテムを揃えていくのもいいと思います^^
とりあえず、勢いで始めてみると色々と知らないことや分からないことが次々と出て来て
それを解決していくのも楽しかったりします^^
野菜作りにおすすめの書籍。参考になる本を紹介!
ネットで調べることもありますが、栽培方法や土作りの方法・手順は様々なので、
教科書的な野菜づくりの本を1冊持っておくと良いかと思います。
筆者は10年間この本に頼ってます。
基本を押さえていて、何もわからない状態から土作り〜収穫までできます。
まさに「おおかたの野菜が作れる本」
現在は「新・野菜づくり大全」となって販売中です。
このおじさん、きっと野菜作りのプロです(確信
※藤田 智さん:野菜園芸学/植物育種学/農業教育学を専門とした有名な大学教授のようです。
↑プランター栽培の項目もあるのでコンパクトにやってみたい方にもおすすめです。
土地・スペースの確保
菜園を始めるにあたり必要なのは、土地・スペース。
野菜作りに必要な土の深さは?
野菜作りは深さは深さ25cm程あれば大抵のものは育てられますが、
30cmほどあればなお安心です。
プランターの場合
保水性や根張りを考えて、深底の物を選びましょう。
浅底プランターだと土の構成によっては乾燥しやすく、水切れも起こしやすいので注意です。
深さ30cm以上、出来れば40cmくらいにあると安定して育て易いかと思います。
地植えの場合
畑やレイズドベッドを考えてる方は耕す深さは20〜30cmあれば大丈夫です。
畝を作ることを想定して最低15cmくらい耕せば大丈夫ですが、
できれば30cm程耕すのが理想です(大変ですが;
※畝とは…保水や排水や根張りを良くするために盛り土(10〜20cm)した作育スペースのことです。
ちなみに筆者は空き地(宅地)を耕して地植え栽培にしていますが、
土が良かったので、耕運機は使わず自力で耕しました(100坪を…
ベランダ・プランターでの野菜作り。注意点・デメリットは?
手軽に出来るプランター栽培。土は野菜用の市販のものを入れるだけ!!
必要最低限買えばいいので簡単!!
ですが、ベランダやプランターで野菜作りをする際の注意点・デメリットがあります。
それは、毎日水やりが必要ということ。
季節によりますが、夏であれば1日2回、朝と晩→これが面倒だと思う人は多いでしょう…
プランターの場合、水分が蒸発した場合に他の場所から水を引っ張ってこれないので乾燥にも弱く水切れを起こすと枯れやすいです。水が不十分だと尻腐れ病といった病気にもかかりやすくなります。
なので、なるべく容量が大きく深底のプランターにして保水性が高い物を選ぶ事をおすすめします。
水やりが面倒な人の為の便利アイテム
水やりを毎日するとなるとかなりハードルが高くなってしまいます。
そこで、給水プランターを使用することで水やりの手間を大幅に省くことが出来ます。
給水プランターは底面に水を貯めておき、そこから植物に必要な水分を供給してくれるシステムです。水がなくなれば給水の必要はあるのであくまで水やりは必要です。
また、植え付けから根張りがちゃんとするまでの1〜2週間くらいは上から水やりをしたほうが良いとは思います。
野菜作りに関しては「大は小を兼ねる」と思っているので、
給水プランターの場合もできる限り大きく深底で水容量の多いものがおすすめです。
省スペース型であれば円形のものが深さもあり、水容量も多く、土の表面積が少ない分蒸発量も抑えられ、保水力が高いのでおすすめです↓
地植え栽培する際の注意点。メリット・デメリットは?
地植えのメリット
上で書いたように、プランター・ベランダ栽培ではネックとなる水やりですが、
地植えでは基本、水やりが必要ありません!!
これが何と言っても地植え最大のメリットです。
地植えのデメリット
- 害獣・防虫対策
- 堆肥・肥料
- 耕す作業
- 草むしり・石拾い
- 雨対策
などが必要です。
カラスよけのネット↑
トウモロコシや枝豆の種蒔き時は鳥よけの不織布↓
基本、水やりは不要でも雨が降りすぎるとトマトなんかは実が割れる事があるので梅雨の時期は雨除けが必要となる場合もあります↓
それぞれの野菜の詳しい事はまた別記事で。。
楽しい防虫対策・野菜と花の相性
地植えであればスペースに余裕があるので他の植物や花を利用することで、
防虫対策や受粉の効率化を図ることができます。
↑作物の風上風下にラベンダーを植えて防虫効果↑
↑ナスの隣にパセリを植えて防虫効果↑
苺と一緒に花を植えることで受粉しやすくして収穫量アップ↓
などなど、殺虫剤や農薬等を使わずに出来る対策もたくさんあります^^
農地・野菜作りの専用地が欲しい場合の注意点。
※農家ではない一般の人が百坪それ以上の土地で農業っぽく野菜を作っても、大抵の場合、
農地ではなく、「宅地」とか「雑種地」等の地目で課税されます。
地目変更も親族が農業をやっていなければ難しいです。
専用地を考えている方は注意しましょう。
シェア畑を利用する方法。
シェア畑という、畑の区画をレンタルするサービスがあります。
都内であってもシェア畑は何十件とあります。
- 菜園仲間を増やしたい。
- コミュニケーション取りながらノウハウ身につけたい。
- 広いスペースでやりたい。
- 地植えにこだわりたい。
という方にはオススメです。
おすすめ!!「レイズドベッド」 とは?
レイズドベッドとは木枠等で囲われた野菜用の花壇みたいなものです。
オシャレな市販品もありますし、ツーバイフォー等の木枠で自由な大きさにも作れます。
野菜作りならば深さ30〜40cmくらいあるのが理想です。
- 高さのある枠内に深さ30〜40cm分の土を入れて土作りをする方法。
- 低めの枠なら枠内の土を深さ15〜20cm程耕し、堆肥等を混ぜて土作りをする方法。
どちらでも大丈夫です。
とにかくある程度深さを確保出来ればOKです。
※レイズドベッドも小型であれば黒土からではなく、野菜用培養土・赤玉土・バーミキュライト等で保水や水はけを調整する感じで土作りしても大丈夫です。
レイズドベッド選びの注意点。
サイズは畑同様自由に設計しても良いのですが、プランターよりも大きいスペースで野菜作りをする際の注意点をあげるとすれば、
畝作りに使うマルチシートに規格がある事です。
一般的に、
畝幅60cmなら95cm幅のマルチシート
畝幅90cmなら135cm幅のマルチシート
を使います。(※筆者はスペースが余ってるので大体135cmのものを使ってます。
それに伴い、防虫ネットのアーチ支柱も60cmや90cm幅の既製品が多いです。
この規格に合うようにレイズドベッドをDIYすると既製品を使えるので色々と楽になります。
※マルチは黒色・シルバー・透明と種類があります。筆者は4月〜5月に植え付けることが多く、気温が低い日もあるので保温効果と遮光性があり防草できる黒マルチ(135cm幅)をメインに使用してます。
地植え栽培の土作りの方法(土の掘り起こし〜土作り)
庭や保有している土地で地植えで野菜作りを始める場合、
一番最初の難関がこの土作り。
- 土の掘り起こし
- 草むしり
- 石拾い
- 土作り
の作業からする事になります。
土の掘り起こし・石拾いと・草むしり
地植えの場合、
野菜を作る際には畝(ウネ)を作り(10〜20cm程、土を盛りそこに植える)ので、
畝と下土合わせて計40〜50cmほどの深さの土が耕されているのが理想です。
具体的には、
- 必要なスペースを万遍なく深さ最低15cm耕す(できれば気合で30cm!!)
- 根や雑草や石を取り除く(これが超大変;
- 土作り
になります。
耕して雑草や石を取り除いたらこんな感じで、てきとうに区分けしておきます↓
土作りの手順と配合方法。
一通り雑草や石を取り除いたら、
- 水を全面にまいて10分後にPHを測定します。
- PHが5〜5.5と低ければ苦土石灰を撒きます。
- 1週間寝かせてから堆肥・肥料を撒いて桑でフカフカになるまで耕します。(このとき根っこや石があったら取り除いていきます。何度も書いてますが超大変です笑
- 畝を作り、マルチを張って、さらに1週間寝かしてから苗を植えます
筆者の手順はこんな感じです。これでようやく野菜が作れます!!
※堆肥は完熟牛糞堆肥を使ってます(土壌改良剤として
具体的な土の配合は、
- 堆肥2kg/㎡
- 化成肥料100g/㎡
です。
※枝豆なら化成肥料半分など、野菜によって変えることもありますが、ナス・ピーマン・トマト・キュウリ・パセリ・青紫蘇・苺・トウモロコシ・バジルはこの配合の畝で植えました。
土入れ替えの費用はいくらかかる?した方がいい場合とは?
- その土地の土が水捌けが悪い(雨が降ると水溜りができる)
- 砂利や石だらけで15cm以上掘れない(耕せない)
- 太い木の根や切り株が張り巡っている
こういった場合には少し費用は掛かりますが、業者に菜園の基盤となる黒土に、
土入れ替えをお願いするのが一番手っ取り早いです。
土入れ替えは〜15万円くらいあればできると考えて貰って良いと思いますが、
重機が入れる道路沿いかどうか、必要行程日数、必要人数で高額にもなります。(出来るだけ最小限の人数と日数になるようにお願いしましょう。)
土入れ替えは重機を持っている会社であればどこでも引き受けてくれると思うので(重機と人員や予定が空いていれば)、芝生張りなんかもそうですが、
予め料金が設定されている庭造りの専門会社に頼むよりは、良心的な地元の建設会社や土建会社に直接電話してみると、案外安く済むかと思います。
業者間売買の仕切値は市販価格の50%よりも安いので(たぶん
市販の物を買って施工して貰っても安いかと思います。
ハウスメーカーだと下請け孫受け…と高く付く事もあるのでお願いする場合も専門業者と相見積もりはしたほうが良いかと思います。
参考までに筆者自宅の庭の芝張り費用は↓
20cm土入れ替え(黒土)・砂入れ・初期肥料、芝生はホムセン、残土処理、全部1日行程(1年後に枯れてたら無料で張替え)でやって貰い50平米程で32万程でした(多分最安?
ちなみに自宅のハウスメーカーである積水ハウスの見積もりは160マンイェン(ry
黒土入れ替えだけならコレよりも安いと思いますので参考にしてみてください^^
といった感じで、ざっくりまとめてみました^^
次回、各野菜の植え付け〜植え付け後の作業について!!
続く。。
コメント
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